原子燃料サイクル研究ユニットリーダーご挨拶

原子燃料サイクル研究ユニットが貢献できるもの

ユニットリーダー 竹下健二

2008年に活動を開始した「原子燃料サイクルプロジェクト」では、環境保全型原子燃料サイクルの課題を解決するため、以下5つのサブプロジェクト
 1.福島対策プロジェクト
 2.廃棄物成分の高充填化に関するガラス固化研究
 3.白金族元素回収技術の開発
 4.核種分離プロセスの高度化を目指した液々向流遠心抽出装置の開発
 5.高レベル放射性廃液からのマイナーアクチニド(MA)分離抽出クロマト
   グラフィーの開発
に取り組んできました。

当研究ユニットでは、原子燃料サイクルプロジェクトでの研究成果を踏まえ、エネルギー政策に関し技術的ならびに社会科学的に取りうる選択肢を提供します。

近い将来、多種多様なエネルギー政策の選択肢の中からベストミックスを作り出す作業が必要となるはずです。その際、エネルギー政策の選択肢は減らさないことが肝要です。そして、このユニットでの研究は、これまで進めてきた原子燃料サイクルプロジェクトの火を絶やさず、地球温暖化の抑制や将来のエネルギー確保に大きく貢献できると考えています。

原子燃料サイクル研究ユニットの強み

東工大には、社会科学やあらゆる技術分野の専門家がいます。例えば、ガラス固化研究では必要な物質科学、環境工学など、原子力以外の専門家を集めた分野横断型の研究チーム作りを行いやすいことは強みです。
また、学外の方にも参加していただき、社会科学や環境などの多種多様な専門家の招聘もより一層実現しやすくなると考えています。
大学という立場を活用し、技術と社会科学を総合的に生かし、原子力が抱える社会的課題に対して選択肢を提供していくことができることが強みと考えています。

原子燃料サイクル研究ユニットリーダー 竹下健二

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